特進クラスと文理クラス

保護者生徒に向けて

私立高校を受験する場合、特進クラスと文理クラスのどちらにするのかという問題があります

そこでこれらの違いについてお知らせします

特進クラス:
通常、受験生の上位層の子達や上位大学希望の子達を集めたクラスとなります
内申点、入試の得点、入学後の選抜試験などで振り分けられる場合が多いです
さて、では、成績が十分に達しているのなら、当然特進クラスを希望すると思いますが、
事前に知っておかなければいけないことがいくつかあります。

まず、多くの私立高校で、特進クラスは国公立大学や私立上位大学に向けての授業スケジュールとなっているため、内容がとてもハードです。中学のように、しっかりと通常授業を受けていれば高校につながるのではなく、大学受験は高校の通常授業とは大きく異なる難易度なので、それこそ勉強に明け暮れて授業が終わってから遊んでいる暇が全くなくなるほどです。そのため、学校側も部活動などを制限したり、または、禁止している場合が多いです。もちろん、バイトなどは無理です。

 勉強の忙しさは、中学の勉強の比ではありません。それこそ特進クラスに入る子達は、中学校ではそうとう「できる子」だったはずなのですが、そんな子達でも必死に勉強しないとついて行けないほどだと思って下さい。

進学面では、特進クラスの子達は基本学校推薦などを選べないと思って下さい。このクラスは、高校の進学実績を上げるためのクラスなので、全員が一般受験で上位大学を受験します。そのため、どんなに学校の成績が良く、上位大学の指定校推薦を取れる場合でも、一般受験をするため、学校の成績は大学受験の合否に影響しません。とにかく実力一本です。

文理クラス
いわゆる、普通科の通常の生徒が行くクラスです。学校により呼び名が違います。
中堅私立大学や、専門学校、就職も視野に入れた授業スケジュールです。高校2年時には、文系理系に分かれ、その後は文系なら文系科目を、理系なら理系科目を勉強します。
そのため、大学の選択肢として、国公立大学ではなく、私立大学の文系学部や理系学部になります。もちろん、大学以外の進路に進む子もいるので、特進クラスとは勉強の内容も難易度も学ぶ科目数も大きく異なります。

 部活動もちゃんとやりたいのなら、文理クラスです。学校が許可する場合はバイトをしている子もいます ※ただし、バイトをすると実質大学進学は学力的に厳しくなります。 

1年次からの学校の成績を全科目しっかりと良い結果をだしている子は、学校推薦という選択肢があります。もちろん、高校の勉強は難しいので、苦手科目も良い結果を残さなければいけないのは大変ですが、1年次から学校推薦を狙ってしっかりと勉強する子もいます。もちろん、一般入試を目指して学校の勉強とは別に、受験に必要な3科目から4科目の勉強を塾や予備校に通い、大学入試を目指す子もいます。
 いずれにしても、大学受験を目指すのであれば、部活をフルにやってバイトもやって、空いている時間で勉強して大学を目指すというのは、まず無理です。時間的に全く足りません。特に川崎区から高校進学した子で、部活、バイトをフルに入って、名のある大学に進学したケースを私は知りません。

このような違いがあるので、単に中学時の成績が良いから「特進クラス」、成績がちょっと足りないから「文理クラス」と単純には選べません。
自分が高校でどのような生活を送りたいのか、また、大学に向けて全力で勉強する気持ちがあるかどうか、そこをしっかりと考えてコース選びをしていきましょう。

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