自分は伸びていないのに、ぐんぐん伸びている子がいると
その子のことがうらやましくなる。
「いいな~、あの子はどんどん伸びて。私なんか全然伸びない・・がんばっているのに・・」
伸びないとしんどいよね。
頑張っているのに結果が出ないとやる気がなくなるよね。
じゃあ、どうして伸びないのか?
そして、どうしてあの子はあんなに伸びているのか?
まず、伸びない原因を見てみようか
「勉強をやっている。」「がんばっている。」
この、やっている、がんばっている、と言うのが、ただの作業になっていないかまず確認してみよう。
ただの作業とは、教科書を写すだけ、ノートをきれいに書いただけ、漢字や英単語を何回も書いただけ、つまり、脳みそを使わずにただ手だけを動かしている動作のことだ。
教科書を写したり、ノートをきれいに書いても、頭の中にそれが残らなければ時間をかけた意味が無い。
時間をかけただけで終わっているのなら、別なことをやるべきだ。
例えば社会の勉強をやるとしよう。
社会の教科書を写すのでは無く、教科書に書いてあること全て頭の中に入れるつもりで読む。
一回読んだだけで頭には入らないよね?だから、何度も読む。
そうして、その中に書いてあったことを片っ端から言っていく。ノートに書いていっても良いよね。
それで、思い出せなかったことについては、もう一度教科書を読んで頭に入れる。
そうやって過ごす時間は意味があるよね。
その後で、その教科書の範囲をワークなどをやって確認してごらん。
今までとは比べものならないくらい○が増えているはず。
さらに、間違えた所をもう一度教科書で確認しながら覚えていく。
この繰り返しで頭に定着させていくんだ。
良いかい?
勉強っていうのはね、自分の力をつけるために時間をかけることなんだよ。
だから、時間だけかかって、自分の力が付いていないのなら、それは勉強じゃ無い。
それをいつも考えながら勉強して欲しい。
今までとは違った結果が出るはずだよ。
もう一つ、「何であの子は、こんなに伸びているのか?」
これはね、うちの塾に来ている子について言えば、伸びている子はまずさっき言ったように
自分の力をつけるための勉強をしている。
だから、同じ時間を過ごしていても、あの子はあんなに力を伸ばしている。
そして、もう一つ言えることだけど、これの方が実は大きいんだ。
成績を伸ばすと言うことに関しては、まず努力していない子は大きく伸びない。
つまり、あの子は、君以上に努力をしてきたと言うことだ。
なぜそんなことが言えるのかって?
だって、君は授業がある週3回だけ来ているんだよね?
あの子は、ほぼ毎日のように来ているよ。
家で勉強する代わりに、塾に来て自分で勉強を進めている。
当然、言われたから来たんじゃ無くて、自分から来ているんだ。
同じ時間勉強してあんなに出来るようになったんじゃなく、
少なくとも君の「2倍」は勉強しているんだ。
どう?
これってさ、出来るように成って当たり前だと思わない?
「なんであの子はあんなに伸びたの?」
じゃなくてさ
「あの子は、あんなにやっているんだから、それは伸びるよ!」
だよね?
いい?
確かに才能の優劣は一人一人有るよ。
でもね、中学の中間期末テストについて言えば、
才能を測るためのテストでは無く、あれは努力の結果だと思った方が良い。
だって、才能を測るための脳みそをフル活用する問題なんて出ていないよ?
「全てが教科書に載っている、授業で習ったこと。」だよね?
それを覚えて出来るようにすれば良いだけだよね?
これは、才能じゃ無いよ。
君の努力を計るテスト!
もう一度言うよ。
あの子は、君の2倍の努力をしている。
そうしてあんなに成績が伸びている。
さて、君はどうする?